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[名探偵コナン]I treasure you

第78章 17 years ago




沖矢さんに確かめようとして振り返った時にはもういなくて、慌てて探した
手鏡には確か
"PUT ON MASCARA"と書かれていたと思う

「P・T・O・N」を除けば…


沖矢さんを見つけて、愛車の上に座ってタブレットに文字を打っている所を覗き込んだ


「ASACA?RUM?」
「さん…」
やっぱり沖矢さんも気づいていたんだなと確信した

「わかったみたいだな、カンはやはり鋭いようだな」
「自分でも、びっくりです」
車内から飛び出てきた金髪の女性に抱きしめられた

「きゃぁ!」
「、久しぶりね!」
誰だかわからなくて、戸惑ってしまった
沖矢さんが女性を制する
「記憶喪失?可哀想に…」
訳を沖矢さんから聞いたジョディさんはごめんなさいと謝ってくれた

「私の方こそ、忘れてしまってごめんなさい…」

頭を下げて謝ると、松田さんが私を呼んでる声がする

「やば…行かなきゃ…では、失礼します」

メッセージをわざわざ2つに分けるのか気になった
松田さんと高木さんの元へ走っている最中もアルファベットの文字が頭の中をグルグル回る


「、どこいってた!探しただろう」
「ごめんなさい…」
「ここに来る前、赤井と会ってたのか…あのタバコの匂いは赤井だな?」
高木さんに聞こえないように、小さく低い声で言われた

「調べ物を頼まれたので…」
「ふーん、それで匂いがつくと、お前は言うつもりか?」
えーと…と言葉に詰まっていると、まぁいい…と冷たく言われた


松田さんの醸し出す雰囲気に高木さんはビクビクしていた

捜査一課で、二人きりになる
帰ってきて報告書を上げている間にみんな帰ってしまった

松田さんはボーッとしていて心ここにあらずといった感じで…

「松田さん?」
瞳だけがこちらに向いて、酷く悲しそうな顔をしていた

先に帰ってもいいですよ?と言うつもりだったのに、言葉に詰まってしまう

「が悪いわけじゃねぇのにな…」
「あの…」

タバコの匂いがつく原因は赤井さんに抱きしめられたからとバレてて、なんでそうなったのかと自問自答していたらしい

「俺の知らないところで赤井には会いに行くな
何か頼まれたら報告しろ、いいな」

「わかりました…」

反論しなかったことに気を良くしたらしい松田さんは久しぶりに笑いかけてくれた
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