第76章 The Darkest Nightmare 2
「松田さん!松田さん!」
の声が響いていた
声を頼りにを探す
泣きそうな声でずっと松田の名前を呼んでいた
「、どうした?」
倒れている松田の身体を揺さぶりながら泣いているに駆け寄った
「諸伏さん、松田さんが…」
を落ちてくる瓦礫から守ったらしい
「大丈夫、気を失ってるだけだ…」
「でも、血が…」
「息はある
早く手当てしてやりたいがな
は怪我してないか?」
大丈夫ですと力なく答えた
「諸伏さんは?」
「俺も大丈夫、もうすぐ終わるから安心して」
転がった観覧車を止められるかどうかあの3人にかかっている
うっ…とうめき声が松田から漏れた
「松田さん?しっかりしてください」
「、怪我してねぇか?」
何泣いてんだよとの頬に手を伸ばし流れる涙を拭った
「良かった…起きないかと思った…」
両手で顔を覆って堰を切ったように泣き出す
「起きれるか?ここから脱出するぞ」
「あぁ…大丈夫、だ…」
松田に肩を貸して、泣いているを立たせる
外に出ると、よく止めたなと思うほどに転がってしまった観覧車があった
「降谷さんと赤井さん、コナンくんは?」
「あいつらが止めてくれたんだ
こんな巨大な観覧車を」
警察が大勢来てる
病院へ松田を連れて行ってやりたいが、俺のことを知ってる奴もいるかもしれない
「ごめんな、後は頼めるか…身を隠さないと…」
「はい、気をつけてくださいね」
ヨシヨシと撫でてから
松田をに頼んでどさくさに紛れて水族館から出た