第76章 The Darkest Nightmare 2
は疲れてたのか直ぐに規則正しい寝息を立てた
どこでも眠れるっての特技だと思う
シートを倒して眠ってるの髪を指先に絡めて遊んだ
赤井から着信がある
を起こさねぇように外に出て電話に出た
「君に謝らなければならないことがある
を巻き込んでしまった」
「はぁ?」
昨日の大規模な事故の時、を乗せて高速を走ったと
俺から電話があった時、一緒にいたと
彼女に嘘をつかせたのは自分だから怒らないでやって欲しいと
「話が違うよなぁ、赤井さん
を巻き込むなら、協力出来ねぇぜ」
昨日、警察庁に侵入したのは組織の人間だということを聞いた
このままだと赤井、諸伏が生きていること、そして降谷がスパイだとバレてしまうと言う
「ずりぃよな、あんた…」
そこまで聞いてしまったら、俺が協力せざるおえないと見越してこんな話をしてくる
「きっと今彼は組織に囚われているだろう
検討はついているから、助け出してくる
彼と合流して、力を貸してやって欲しい」
「そりゃするけどよ…」
「助かる、また追って連絡する」
ブツッと切れた電話にイラッとした
囚われているって大丈夫かよ
まぁ、あいつなら上手く逃げられると思うが…
まだ眠ってるの寝顔を見ながらタバコに火をつけた
諸伏に電話をかける
「どこまで知ってる?」
「全部把握してる、ゼロを助けてやって欲しい」
「は連れて行けねぇぞ」
「迎えに行くよ、今どこにいる?」
「東都水族館」
「そのままそこにいて、奴らが仕掛けてくるならきっとそこだ」
記憶を失ったあの女が、観覧車に乗っていて発作を起こした
公安の連中は観覧車に何かあると踏んで、ここに戻ってくるはずだと
「わーったよ!乗り掛かった船だ
奴らの好きにはさせねぇよ」
「すぐに行く」
諸伏がやってくるまでに、赤井から再度電話があった
女を奪還しに東都水族館に来るそうだ
諸伏の言った通りか…
すげぇな、あいつ…
訳のわからない組織にスパイとして潜入して、コードネームを与えられるなんて、きっと俺には出来ない事だ
そのせいでともすれ違って、俺なら自分の運命を呪う