第8章 Dream 萩原 松田 降谷視点
「の様子はどうだった?」
と、しつこく松田と萩原に聞いているヒロ
気になるなら電話するなり逢いに行くなりすればいいのに
「もう!何度も聞かなくったって元気だったって言ってるだろ?」
「そんなに気になるなら自分で確かめて来い」
珍しく松田と同意見だ
今日だって1日ソワソワしてて、課題なんてほとんど進んでいない
松田と萩原がの事を気に入っているから余計だな
に電話してくると自室に戻る
「なぁ、あれでほんとに好きじゃないとか言うのか、あいつ」
「そんなんじゃないって言うな」
「鈍感にも程がある…」
松田の言う通りで本人以外はに対する気持ちに嫌でも気づいている
ちなみにがヒロを好きなのも昔から変わらない
萩原と松田はまだ自分たちにもチャンスがあると思っているらしい
3人ではぁーとため息をついた
は電話に出なかったらしくヒロはしょんぼりして帰ってきた
「来週会いに行けばいいだろ、遊園地の約束果たせてないんだから」
いじけるヒロに早く連れて行ってやれとの思いも込めて言う
「あ、来週はちゃん、全国模試受けるからダメだってさ」
ちゃっかり来週の予定まで聞いてくるあたりさすが萩原だ
「じゃ、模試の勉強でもしてんのかな…俺ももうひと頑張りしてこようかな…」
んーー、と伸びをしてから自室に戻る
俺は松田から爆弾解体のレクチャーを受けてからヒロとの相部屋に戻ることにした