第8章 Dream 萩原 松田 降谷視点
「まだやってたのか?」
もう寝てるかと思ったのにまだ必死に机にかじりついて勉強していた
「、頑張ってるみたいだから、俺もしっかりやんねーと」
ヒロのモチベーションにはが大きく関わっていた
にすごいねって言ってもらいたくて頑張っているようにも見れる
昔からが
ヒロくんすごいって褒めると本当に嬉しそうな顔をしていたのをよく覚えてる
本人に言うとそんなことないと否定するけど、俺には入り込めない絆のような物を感じていた
「ヒロは交番勤務終わったらどこに行きたい?」
「俺?どこでもいいけど、ゼロの助けになれる所がいいな
お前、いろいろ無茶しそうだし
ゼロは?」
「俺は日本を守れる部署に行きたい」
「相変わらずだな、その愛国心
じゃぁ、ゼロは
国家の秩序維持と安全のために、反体制的運動や組織を取り締まる機関国家の秩序維持と安全のために、公安警察しかねぇな」
教本に書いてあることを読み上げたように言うヒロ
「エリートの中でもほんのひと握りの人間しかなれないから、僕が公安に入れるかはわからない」
「珍しく弱気だな…ゼロなら問題ないって
入校してからずっと成績トップだし」
俺もゼロに置いてかれないように頑張んねぇと
、とまた机に向かう
ヒロも優秀だから公安でも間違いなくやって行けるだろう
射撃の腕まえも同期の中で誰よりもうまい
狙撃班でもいいかもしれない
ヒロの可能性を俺の助けになりたいって気持ちで潰すのは嫌だった
公安に配属されたら周りとの関係も切らないと行けない
には辛い思いをさせることになると思う
ヒロの事もの事も守っていきたかった
ヒロに出会う前、ハーフだと言うだけでいじめられていた僕に、喧嘩しちゃダメと諭してくれた先生も遠くに行ってしまった
どこにいるのか全然わからないから、この国を守る、この国を守っていればあの先生や先生の娘も守ることになるはず
だから公安に行きたかった
まだ無力な僕だけど、みんなを守れる力が欲しかった