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[名探偵コナン]I treasure you

第74章 Everyday


「ちゃん、帰るよー」
「萩原さんお疲れ様です」


捜査一課に配属されて数週間
最初は噂を信じてちゃんと距離を取っていた人達も、そんな子じゃないとわかってくれたみたいで、いい関係を築けている

「俺、まだやることあるんだ
今日は萩原と帰ってくれ」

「私、手伝えることありませんか?」
「大丈夫だ」

少し寂しそうな顔をするのは、俺といるときはまだ少し緊張してるから

陣平ちゃんといる方が長いから俺にはまだ慣れてくれてない

指摘するとそんなことないと言ってくれるのは、ちゃんの優しさ

買い物して、ちゃんの新しい家で彼女がキッチンに立つ姿を見ている

「そんな見ないでくださいよ」
「あ、バレた?」
「バレてないと思った理由を教えてください」
「いや、かわいいなって思って見てただけ」
「え?」

ガチャンとお皿が割れる音がした

「萩原さんが変なこと言うから、手が滑ったじゃないですか…いたっ…」
危ないから触らないでと言おうと思ったのに
シンクに粉々になったお皿を拾おうと伸ばした指をお皿で切っちゃった

「あーぁー、見して…
血が出てんじゃん…」

思わず舐めてしまったちゃんの指

「ひゃぁぁ、なめ、舐めたぁ…」
「ちょっ…何その反応…可愛すぎる…」

ちょっと意地悪したくなって、またペロッと舐めた

「ひゃっ、萩原さん…もうやめてください」
「ごめんね、いじめすぎちゃった」

涙目になってるちゃんをなでなでと撫でていると陣平ちゃんが帰ってきた

「ただいま…っておい、何してんだ?」
「あ、陣平ちゃん、ちゃんに絆創膏貼ってあげて、指切っちゃってさ」
「怪我したのか?どれ、見せてみろ
泣くほど痛かったのか?」

しょーがねぇなと、救急箱から絆創膏を取り出して手当してあげている間に俺はお皿を片付ける

ちゃんが作ってくれた夕食を3人で食べている
よくこうやって3人で食べたなぁと懐かしく思っていると陣平ちゃんもそれを思い出している表情をしていた

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