第72章 Memory
ゼロからの連絡でが病院に運ばれたことを知った
慌てて駆けつけるとベットに横たわって点滴を受けている
手はいつもより冷たくて、ちゃんと息をしているか不安になるほどだった
「すまない、ヒロ…」
ショックだった…ゼロから聞く話の全てが…
俺のせいでもある…
俺たちと出会わなければ、はこんな目に合わなかったかもしれない…
「お前、ずっとここにいるのか?
寝てねぇんだろ、の事は俺が見てるからちょっと寝ろ」
「ありがとう、でも…が目を覚ました時、ちゃんと傍にいたいから…」
松田が見舞いにきて、寝ろ倒れちまうぞと毎日のように言う
「最後にに会ったのいつだ?」
「忙しいって言ってて、随分と会ってなかった…少し変だなって思ってた…」
「やっぱお前も会えてなかったのか…」
松田に詳しく話を聞くと、変な噂を立てられて自分たちの元から離れたと聞いた
あぁ…だから、俺のところにも来てくれなかったのか…
1人でいる所を襲われたんだな…
今までなら、松田か萩原が一緒にだったから、組織も気軽に手を出せなかった
松田も捜査の合間、時間を見つけては毎日ここに寄ってる
松田の疲労も見て取れた
ごめん、…巻き込んでごめん…
の手を強く握りしめたら、微かにの手が動いた
「?!」
「ん…」
目を開けたはボーっとしていた
「、わかるか?」
松田とふたり覗き込んで名前を呼び続ける