第71章 regret *
後日ベルモットから呼び出された
「こんな所に僕を呼んでどういう要件ですか?」
スマホの画面を見せてくる
そこには衝撃の映像が映っていた
「どうして、彼女が!」
が拘束されている
息遣いも荒くどう見ても様子がおかしい
「彼女、ジンに目をつけられていたみたいね
あなたの女って彼は知って、あなたと彼女に意地悪したの」
媚薬と自白剤を打たれているらしいが、は何も吐かなかったらしい
彼女は偽名を貫いた
ジンはもう僕をノックだと疑っていないらしい
僕がノックだと彼女から聞き出したらそのまま犯すつもりだったと言うことを聞いた
「なんてことを…」
「媚薬に溺れた彼女、救ってあげられるのはあなただけ…
組織が作った強力な媚薬だから、きっと彼女辛いはずよ…
ジンに好きなようにされたくないでしょう?
あなたがしないのから、ジンがすると言っていたわ」
ベルモットをその場に残して、僕は部屋を飛び出した
隣の部屋でを見つけた
僕に気づくと縋るような目で見つめてくる
「あむろ…さ…」
に近づいて、拘束を解いてやる
手首にはもがいた痕が痛々しく残っていた
「僕のせいでごめん…」
「あ…はぁ、ハァハァ…」
首を横に振って違うと伝えてくれてるけど、これは全部僕のせい…
公安にを異動させたのも、安室透の彼女にしたのも、こうなってしまったのは全部僕のせいだ…
組織の任務で見知らぬ女性を何度も抱いた
その度に、ならどんな反応をする?
どんな声で鳴く?いつしか、最中にそんなことばかり考えるようになった
はヒロが好きだった
僕が組織に関わらせたことによって、はヒロへの思いに蓋をしたのも知っていた
ヒロも松田もの事を思っている
全部僕が…
は今一生懸命、薬と戦っている
僕に助けてと言わないで、押し寄せてくる疼きに耐えていた
「ごめんな…、今楽にしてやる」
今すぐにでもここから連れ出して、ヒロの所に連れて行ってやりたいが、きっとモニター越しにジンもこの部屋の様子を見ていると思われる
「少し我慢して…」
の身体に触れると、それだけでビクンと反応して、かわいい声で鳴いた