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[名探偵コナン]I treasure you

第68章 CherryBlossom


「浮気してるーー」
歩美ちゃんが私を指さして叫んだ

「お姉さんは安室さんの彼女でしょ?ダメなんだよー、彼氏がいるのに、他の人とデートしちゃ」

「あー、あのね…」
弁解しようにもいい言い訳が見つからず途方にくれていると、そんなことよりとコナンくんが大きな声で話し始めた

歩美ちゃんの意識もコナンくんに向いていた

ジョディさんのサイフもスられたらしく懐から黒い5円玉3枚が見つかった

陣平さんを見やると、不機嫌そうな顔でコナンくんの話を聞いている

「はぁ…」
私には2つの名前を使い分けるなんて無理そうだよ…零くん…

そう思っているとコナンくんに何かを言われてそれぞれ4方向に散っていった子供たち

「なぁ、面白いガキだろ?」
「確かに…」

戻ってきた子供達はそれぞれお財布を持っていて、スリの被害にあった財布らしい

どうやら子供達が持ち主を知っているみたいだ

「非番の俺は抜けても良さそうだな」
高木さんにそう言うとえぇーと驚いていた

「手伝ってほしいってさ」
「せっかくと花見…」
「解決するまで私もいるからさ」
「ディナーまで」
「付き合う付き合う」

よし、やるか!と気合いを入れた陣平さんにホッと胸をなで下ろした高木さん

「助かりました」
「いえ、私も何か気づいたらご報告しますね」

「高木ー、佐藤に言いつけんぞ」
何を?と思ったけど、慌てて現場に戻った高木さん

日傘をさした妊婦さんがコナンくんの事を見ている気がする
妊婦さんと目があって微笑まれた

ペコっと会釈をして、何か新しい情報があったらしく警部たちの元に行った


それぞれの話を聞いている時に陣平さんの顔とコナンくんの顔が一緒に変わった

何かわかったんだな

悲しい事件だった
子供が亡くなっているなんて思いもしなかった

「そんなに暗くなるなよ…」
「苦しかっただろうなと思って…ちょっと感情移入しちゃった…」

ポンと陣平さんの優しい手が降ってくる
「腹、減ってないか?」
「食欲ないかも…」

しゃーねぇか…酒には付き合ってくれよと手を引かれた

「いつものバーでいいか?」
「うん…」
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