第67章 Drag *
いらっしゃいませと落ち着いた声がした
もう何組か来ていてみんな同じ酒を頼んでいる
「彼女にはモヒート、俺はXYZカクテルを」
モヒートは"心の乾きを癒して"
XYZカクテルは"これで終わり"とか"あとはない、永遠にあなたのもの"
このふたつの酒を頼むとマスターの口角が上がった
出された酒のコースターの裏に住所が書いてある
イチャイチャしながら、酒を飲む
が俺の肩にもたれ掛かった
細いの肩を抱いてお互いの視線が絡む
マスターにチェックを頼んで店を後にする
向かう先は予想通りのラブホテル
は顔を赤らめて俯いている
「こういう所は初めてか?」
「ラブホテルは初めて…」
「かわいいな、ラブホで照れてるなんて…」
「もう、こういう状況でからかうのなし!」
部屋に入る前にそういう会話をした
「ここで待ってればいいのかな」
「だろうな、監視されてると思うから今まで以上にイチャイチャするぞ」
「え?」
カップルがラブホに入ってする事と言えばただ一つ
「覚悟しとけよ」
うっ、と言葉に詰まるの頭を撫でて部屋に入った
カメラが3つ
部屋の中に仕掛けられていた
性急にをベットに押し倒した
「え、ちょ…」
手首を掴んでベットに縫い止めた
首筋に舌を這わせるとかわいい声で鳴いてくれる
耳を舌で犯すともっと切なそうな声をあげた
「や…ぁ…」
「、いやらしい顔してる…」
頬をピンク色に染めて、涙目になって
色っぽい女の顔だ
「ヒロくんのせいなんだから…」
襟元を掴んで顔を埋めてくるを抱きしめた
抱きしめたまま身体を反転させて、を跨らせた
「からキスして?」
「へ?」
「ほら、早く…」
跨っているのおっぱいに手を伸ばし、下から揉みしだく
「んっ、はぁ…んんっ…」
「キス」
背中に手を添えて抱き寄せた