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[名探偵コナン]I treasure you

第64章 sweet&cool


「お前も来い」と街中を走ってる零くんに見つかって手を取られて一緒に走り出すことになった

「今のあなたはどっち?」
「安室透だ」

足の早い零くんについていけなくて、半ば引っ張られるような形で零くんの後をついて行く

「安室さん!」
「なんです?」
「どこ行くんですか?」
「駐車場ですよ」

わけも分からず、安室さんのRX-7を停めている駐車場まで来て助手席に押し込められてご丁寧にシートベルトまで締めてくれた

息が切れてそれ所じゃなかったので、ありがたい

「これくらいで息をあげてるようじゃ、トレーニングを通常勤務として付け加えるぞ」

「いきなり降谷零になるのやめてくださーい」

車内で状況を聞いた

「安室さんはその暗号を解いて、コナンくん達を助けに行く途中だったってことか…」

「そうだ、デート中だったと言えば、たまたま通りかかったと言っても誤魔化しは効くし」

コナンくんの暗号を解いたと隠したくて、私を連行したのか…

「暗号解いたって言えば、子供達からの株上がるよ?」

「そんなの必要ない」

アクセルを踏み込んで、チーター宅配クール便の冷凍車を探す


安室さんが車を進めた先は、米花町2丁目
阿笠博士の自宅の近く

そしてその隣には工藤邸…

その前に冷凍車は停まっていた

安室さんは車から降りて

「すみません、この路地狭いので譲ってくれませんか…傷つけたくないので…」

そう言った
私も車から飛び降りて冷凍車に駆け寄った

打ち合わせ通りだったけど、寒そうにしている子供達を見て、早く助けなきゃと思った

安室さんの左の拳が、長身でメガネの男のボディに入った

ボクシングの構えを見せて小太りの男を威嚇する
安室さんには歯が立たないと思ったのか、男は私に向かってきた

咄嗟に相手の腕を掴んで押さえ込んでしまう…

あ、まずい…

子供達の視線が痛い…

安室さんがガムテープで犯人をグルグル巻にした
沖矢さんが2階の窓からこっちを見てる
私の視線に気づいた安室さんが、誰ですか?といいタイミングで尋ねてきた

「昴お兄さんだよ!コナンくんがケーキの宛先を替えてスマホを届けてくれた頭のいいお兄さんだよ」
「あ、そう言えば歩美ちゃんはそのお兄さんと彼女が付き合ってるって思ってましたね」

なるほどと沖矢さんがいた2階の窓を睨みつけている

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