第63章 To solve a mystery
よく言うよ、陣平さんから教わったって言ってたのに…
中からは遺体が発見された
安室さんと陣平さん、それからコナンくんで事件を解決した
「なんだか、陣平ちゃんの推理スキルが上がってる気がする…」
「もう刑事課長いもんね…」
零くんとあーでもない、こーでもないといい合いしている陣平さんは生き生きしていた
「すっかり遅くなっちまって、テニス全然できなかったな…」
「もう着替えていい?」
別荘から出て、更衣室へ向かった
後ろから陣平さんが来て、ちょっと待てと私を制する
「お前はいつから、安室さんの彼女になったんだ?」
「えーと、安室さんと付き合ってるのは偽名の私で、私じゃないよ?」
「分かってっけど…それでも、彼氏としてお前の横に立つ、あいつが羨ましい…」
夕日に照らされた陣平さんが、俺がその役やりたかったと呟いて私を包み込む
「陣平さん…」
「言いたかったのは、それだけ…」
早く着替えてこいと背中を押された
帰りの車の中は、さっきの悲しそうな顔ではなく
安室さんの話題で持ちきりだった
「どこに潜入してんだ?あいつ…」
「毛利探偵のこと、先生つってたから、案外探偵事務所にでも潜入してんじゃねぇの?」
惜しい、ニアピンです…
「で、その安室さんの彼女は何か知ってるのかな?」
助手席の研二さんはこちらに振り返った
「黙秘します…」
「だろーな」
伊豆高原への小旅行はこうして膜を閉じた