第63章 To solve a mystery
研二さんから伊豆高原に行くぞーとお誘いがあって、陣平さんと3人でやってきた
「たまにはいいでしょ?汗流そうよ」
テニスに誘われて渋っているとそう返された
「降谷に教わってこそこその腕前らしいな」
「だからってこんなスコートやだよー」
研二さんが用意してくれたウェアは、ミニ過ぎる!
「はいはい、着替えてきてね!」
更衣室に突っ込まれて仕方なくテニスウェアに着替えてみたものの、20過ぎてこれは恥ずかしい
元々ウェアは短いけど、さらに短い…
着替えて出てみると、陣平さんと研二さんが女の子から囲まれていた
いや、確かにかっこいいよ…普段も、もちろんテニスウェア姿も…
何しに来たのやら…
「あ、ちゃん、きたきたー」
その女の子のうずの中に私を巻き込まないでー
ほら、女の子達の目線が痛い…
「待てよ、嫌がってる割には似合ってんじゃん
可愛いぜ?」
「私の事はお気遣いなく、いいの?
女子達すごい顔してるけど?」
「萩原はどうか知んねぇけど、俺はお前とテニスしに来たからな、どうでもいい…」
テニスコートに入ろうとしていると何やら人だかりが出来ていて、中を除くと零くんがサーブを打とうとしていた
「安室さん?!」
「おや、あなた達…」
陣平さんがどういうことだ?と耳打ちしてくる
「ただいま潜入中…」
なるほどと納得した様子で、話を合わせてくれるらしい
「そうだ、レシーブ入ってくれませんか?その方が打ちやすいので」
「え?私?!」
「ご指名だな」
行ってこいと、背中を押されて、アップもそこそこにレシーブポジションにつく