第62章 Mistery Train
赤井が、ドアを少し開けた先に、ゼロとと女子高生達と子供
「どうやら天は我々に味方しているようですね」
笑い方がすっげぇ怪しいんだけど…
「この状況楽しんでないか?沖矢さん?」
「あいつらを出し抜けると考えたら楽しくて仕方ありませんね」
楽しんでくれてもいいんだけど…シェリーを奴らに渡さないように計画をねった事忘れてないだろうな…
「そろそろ動くようですね」
携帯を見つめていた赤井が立ち上がった
ハッキングしていたスマホにベルモットからメールが届いたようだ
立ち上がりゆっくりとドアを開ける
俺はてっきり大人の女が立っているものだと思ってた
そこにいたのはメガネのボウズの友達の女の子
酷く怯えている
沖矢の登場に涙を貯めて目を見開いていた
「さすがは姉妹だな…行動が手に取るように分かる
来てもらおうか、こちらのエリアに…」
そんな言い方をしたら、逃げちゃうだろ?
そう思っていたら、案の定走り出した女の子
姉妹?赤井が行動が読めるくらい親しくしていたのって組織に殺されたっていうあの彼女だよな
彼女の姉妹?
確か、シェリーの姉だったと記憶していた
「まさかっ!」
「シーッ」
工藤有希子が人差し指を立てて口元に持っていった
信じ難いことだが、あの子がシェリー?
マジかよ…
赤井が戻ってきて、シェリーと一緒にいるようにと指示を出てきた
「お前は?」
「もう1人保護しなければならない奴がいる
お転婆で危ないことにもすぐ首を突っ込む妹をな
お前も会ったことあるだろ」
あぁ…
兄さんの赤井に駅のホームに取り残されて半べそかいてたあの子か…
巻き込みたくない気持ちは十分にわかったから、赤井を待っている間、ベースでドレミの弾き方を教えたんだった
乗ってるのか、この列車に…
きっとベルモットが赤井に変装して近づいて本当に死んでいるのか確かめたかったって所か…
だから、生きていることは家族には知らせられないんだ
1番危険に晒してしまうから
高明兄さんの事を思い出した
「早く行ってやれよ」
「後は頼んだ」
すっかり怯えてしまっているシェリーに
もう大丈夫だと声をかけてただ一緒にいた