第7章 brother
別にイチャついてねぇし、のほっぺは気持ちいいぞ
やめとけ、ゼロもの事となるとようしゃねぇから…
と、心の中で突っ込んでいたらマスターがにもう上がっていいよと言う
「諸伏くんとも降谷くんとも久しぶりなんだろう、報告することもたくさんあるだろう」
「マスター、ありがとう」
荷物を取りに行った
お疲れ様でしたと挨拶をして喫茶店を出た
「ヒロくんも零くんも逞しくなってる」
俺達の後ろを歩いていたがポツリと呟いた
「わかるか?」
「毎日訓練訓練、あんだけ筋トレさせられたら逞しくもなるよ」
「やっぱり訓練厳しい?座学は?柔道出来なきゃダメなの?」
「お?ちゃん警察官に興味ある?」
萩原が振り返りに問う
「少し…」
なんでいきなり警察官になりたいだなんて言うんだろうと疑問に思ったけど、兄さんが俺の事を呼んだからみんなの意識はそっちに向いた
「こちらの方々は警察学校の同期の方ですか?」
兄さんの登場によりぴしっと敬礼を始めた松田達
「そんなかしこまらなくて大丈夫ですよ」
「高明さん、お久しぶりです」
「高校生になったんですね、綺麗になって…貴方に会えるのを楽しみにしていましたよ」
兄さんは恥ずかしがる様子もなく
の手の甲に挨拶のキスをする
伊達がなるほどと唸っていた
「ん?」
「お前の兄さんでいろいろ耐性できてんだなと思って、松田たちの誘いにも乗らないはずだな」
確かに再開してから会う度に兄さんはの事を褒めちぎっている
ゼロも普通に「かわいい」と言うから耐性は出来ていそうだと納得した
兄さんに同期もみんなで焼肉に連れていってもらった
賑やかな食事に兄さんもご満悦で警察内部の話もしてくれてみんな気を引き締めて話に聞き入っていた
意外だったけども、ふんふんと興味津々だった