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[名探偵コナン]I treasure you

第61章 common cold


ゴホゴホと咳が出始めた
ヒロくんが冷蔵庫を開けてタッパーを差し出してくれる
嫌な予感しかしない

「風邪か?ゼロが作り置きしてるセロリの浅漬けあるぞ」

「セロリいらないです、間に合ってます」

「セロリ嫌いなの変わんねぇな」

「零くんには悪いけど、セロリは大っ嫌い
食べるくらいなら飢えてていい」

「でも、…」

ヒロくんの大きな手が私の首に触れた
「ちょっと熱いけど?」
「びっくりした…気のせいだよ気のせい
病は気から、私は元気!」
「無理するなよ」
「うん」


「赤井がミステリートレインに乗るそうだ」
「え?旅行?いいなぁ」

ばーかとデコピンをされた

「わかってるよ!そう言えばミステリートレインのパスリング、少年達が乗るんだーって自慢されたよ
一緒の列車かな?」

それで?と話を続けた

「ゼロからも乗り込むことになったって連絡があって、バーボンとして行くって
シェリーと思われる人物の確保に動くらしい」

「赤井さんは、シェリーを護衛するの?
零くんはシェリーを殺しちゃうの?」

「赤井はそうだが、ゼロは生かして連れて帰ると
それで信頼を得て、組織の中枢までたどり着きたいみたいだな
そうはベルモットがさせないだろうけど」

「私は何をすればいいの?」

「ゼロの手助けをして欲しい
俺は赤井を手伝う」

「わかった」

「ベルモットにバレないようにやれよ」

コクリと頷いて身を引きしめた

ヒロくんの大きな手が伸びてきて
ぎゅうと抱きしめられて、髪を撫でられた

「ヒロくん?」
「やっぱりお前熱あるぞ」

びっくりした!
そういう意味だったのかと、一人あわあわしてしまって恥ずかしい

「なに照れてんの?あーそっか!は期待してたのか…」

髪を耳にかけられて、頬を指先がなぞる

「違うからっ!」
零くん所に行かなきゃとヒロくんの腕から逃れると、熱あるんだから、今日は早く寝ることと市販薬を握らされた

「この前の残り、よく効いただろ?」
「ありがとう、これ飲んで寝る」

まだバクバク言ってる鼓動がうるさい
零くんの潜入先のポアロに向かった
この時間は1人で店番してるからと呼び出されていた

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