• テキストサイズ

[名探偵コナン]I treasure you

第60章 ex




「なんかない?」

「そこまで言うなら…俺にキスして…」

「え?」

身体中の熱が一気に顔に集まる

「出来ねぇだろ?無理すんな」

チュッ
小さなリップ音
唇が触れるだけの子供のようなキス

見開かれた陣平さんの瞳が揺らいでいた

「ごめんな、さ…」
そんなに驚かれるとは思ってなくて、軽率だった自分を反省した

「なにそれ、かわいすぎ…」


もう一回…
そう言って陣平さんは目を閉じた
イケメンのキス顔は心臓に悪い…そうふざけた事を思いながら、陣平さんに近づき同じようにキスをした

離れようとした時ガシッと両手で頬を包まれて、唇を唇でこじ開けられてヌルッと陣平さんの舌が入ってくる
探し当てられた舌が絡んで…
上下にそれは交わって、ハァハァと陣平さんから聞こえる短い呼吸音
何度もなぞられて奪われるようなキスで、あっという間に蕩けてしまった

「ごちそうさま」
ニッと口端を上げて笑う陣平さんは憎たらしいとさえ思ってしまう

言い返したかったけど、何も言えずに乱れた呼吸を整えるのに精一杯で、力なく陣平さんにもたれかかった
「キスだけなのに、そんな蕩けてちまっていいのか?」
「陣平さんがキス上手過ぎるのが悪いんだもん…」
力が入らないながらもキュッと陣平さんのワイシャツを握る

「それって誘い文句?」
「違うー」

クスクス笑う陣平さんにつられて私も笑った

「身体冷やすなよ…風邪ひくぞ」
ポンポンと頭を撫でられてまた明日と陣平さんは部屋に帰っていく

ベットに向かうと濡れていることを思い出して、ソファーに逆戻りした
来客用の布団を引っ張り出してきて、くるまって眠った



/ 420ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp