第57章 torture
恥ずかしすぎると俺から逃げていったを追い掛けてキッチンに追い詰めた
カウンターに抱き上げて座らせて、キスしていいか聞いた
「ダメ…」
「ダメって言われてもするけどな…」
両手で頬を包み込んで真っ赤になってるに口付けた
「ヒロくん…待って…ダメ…」
「待たない…」
「んっ…」
とのキスは優しくて甘い
俺は夢中になった
俺とのキスで雌になったの逃げ回る舌を追いかけて…
彼女を抱きしめて角度を変えて何度も何度も
口の中の感触を確かめる
唇を離した時に2人の間に銀糸が伝ってプツリと切れた
「何その顔…止まらなくなる…」
「もう…ダメ…って…
あっ、電話…電話鳴ってる…」
俺の携帯がゼロからの着信を告げる
の額にキスを通して、憎たらしい幼なじみからの電話に出た
「邪魔しないでくれるかな、ゼロ…」
「朝っぱらから何やってんだ…」
「要件はなんだ?」
に電話しても繋がらないから、伝言頼むと寝不足であろうゼロは言った
「…?」
カウンターに座らせていたの姿はなく、キッチンをのぞき込むとシンクの下で身体を小さく丸めて赤くなった頬を両手で抑えていた
「ゼロが、気分が落ち着いたなら、昨日の報告書あげてくれって」
「あ、うん…行く…」
今から行くと伝えると程々にしろよとゼロから忠告された
着替えをしに寝室に消えたを黙って見つめた
何やってんだ…、俺…
ダメだって言うに無理矢理…でも、嫌じゃないのかと少し安心している自分もいて
まだ感触が残る自分の唇を撫でて、色っぽいを思い出して1人で赤くなった
「ヒロくん?」
「え、あぁ…行くのか…」
「うん、行ってきます」
「気をつけろよ…」
うんと言うを見送った
今日は、変装をして工藤邸に行かなければならない
準備をして、少し早いがセーフハウスを後にした