第57章 torture
拷問だ
好きな女が自分のベッドにいて、腕枕をしている
これで反応しない男はいるのか?
仰向けになって、腕で顔を隠した
ふぅーと深いため息をついてに向けられた熱を抑えるために、警察学校で習った憲法を1から順番に唱えた
気を抜けば触りたくなってしまう
口付けたい、触りたい、の事を抱きたいそればかり頭を過ぎる
赤井と仲良くなってるのも気に入らない
松田と出かけていたことも気に入らない
ゼロの買ったワンピースに袖を通して出かけた事も
見慣れないストールと靴、自分で買ったものだと思えなかった
誰かからプレゼントされたものに身を包むが気に入らない
嫉妬と独占欲が俺を支配していた
怖い思いをしたを1人に出来なくてセーフハウスに連れてきたけど、失敗だったなと思った
これ以上、そばにいたら眠ってるに襲いかかってしまいそうで、ベッドから抜け出して、パソコンに向かった
いつの間にか眠ってしまってたのか、痛くなった身体を伸ばそうと思えば膝の上に頭を置いて枕にしてが眠っていた
ベッドにいなかった俺を追いかけて、ここで眠ったのか…
はいつもそうだ、危ないから待ってろとゼロと言い聞かせても、泣きながら後を追ってくる
「置いていかないで」って泣きながら…
「…」
呼べばもぞもぞと動き出して、ゆっくり目を開けた
「ヒロくん…おはよ…」
「まだ夜明け前だけどな…」
身体を起こしたは俺の肩に頭を預けてくる
「無防備すぎる」
「え?」
をソファーに押し倒して首筋に顔を埋めた