第6章 friend
なんとか大学の卒業も決まった
警察学校入校試験もパス出来た
「ヒロくん、良かったね、おめでとう」
「がいろいろサポートしてくれたおかげだよ、特に飯
美味かったし助けられた、ありがとな」
「でも、警察学校に入ったらなかなか会えなくなっちゃうよね…それはちょっと寂しいな…」
「届出せば出てこれるから」
「私の事忘れないでね…」
「忘れないでねって永遠の別れみたいだな」
こんなに長期間と会わない時間があると俺も不安だった
泣き虫で、弱音を吐いたかと思えば強がったり、目が離せない
入校仕立ての頃は本当に忙しくて訓練について行くのが必死での事は気がかりだったけど連絡出来ないでいた
夏季休暇がありやっと外に出れるかと思えば山のような課題があってそれを片付けないことには出ていけなかった
ゼロの他に、松田、萩原、伊達と気が合う仲間が出来た
どっか行こうと誘われて行きたいところがあるからとパスしたらみんなついてくると言う
「こんにちはー」
「あ、ヒロくん!零くん!いらっしゃい」
「久しぶり」
「元気だったか?」
喫茶店のアルバイトの女子高生と親しげに話す俺たちを見て唖然としている同期達
「降谷くん、久しぶりだね、どうだ?警察学校は」
マスターと話し込むゼロを後目に俺達はテーブル席についた
「なになに、諸伏、女子高生の知り合いいんの?」
「妹みたいなもんだよ」
「ふーん、かわいいなー」
萩原は終始かわいいかわいいとの事を見ていた
「ご注文はいかがされますか?」
「しっかり板に着いたな」
「ほぼ毎日入ってるもん」
「毎日?勉強は?」
「ちゃんとしてますー、ヒロくんお父さんみたい…」
しばらく会ってなかったにいろいろ詮索してしまう
他の3人は爆笑していた
それぞれ思い思いのものを注文する
ゼロはいつの間にかカウンターの中に入っていて料理を作り始めた
大学生風の客が「そろそろデートしようよ」との事を誘っている
「彼氏が怒るんでごめんなさい」と断っていた