第53章 Embrace *
なんで、信じてくれないの…
最後に陣平さんとしてから今日まで誰ともやってないもん…
ベットのスプリングに合わせて上下に動き出すと、余裕のない熱をもった表情で見つめられる
「わかった…わかったから…
くぅ…ハァハァ……そんな激しく動くと…持たない…」
信じてもらえなくて涙を貯めた私に指先で涙を吹いてくれた
陣平さんが上半身を持ち上げると、私はまた腕を後ろにつく事になった
ダメ…これ…、角度が変わって…イイトコロに当たっちゃう
「…、いくぞ…」
ウエストをしっかり掴まれてガンガン下から突き上げられて、もう腕もついていられない
座ったままだった陣平さんんは体勢を変えていつものように私をベットに縫い止めた
私を誘うように陣平さんの舌が唇をペロペロと舐める、口を開けば熱い舌が絡み合って
足を大きく開かされて陣平さんの律動を感じる
気持ちよくて、でも苦しい
シーツを握りしめていると、陣平さんの大きな手で包まれた
「…、…」
低く甘い声で何度も名前を呼ばれた
ぱちゅん、ぱちゅん…また蜜が溢れ出す
陣平さんの声で名前を呼ばれるのが好きだった
お腹の奥がキュンとなると陣平さんのものが一瞬大きくなり、熱い欲がナカで弾ける
それに誘発されるように私も一緒に達してしまう
「あぁ…くっ…はっ……ハァハァ…、……」
「ハァハァ……、陣平さん……」
抱きしめられて、目元にキスをされた
「無理させちまったな…もう眠っていいぞ」
目を開けることも出来なくて、陣平さんの言葉に甘えて意識を手放した