第51章 business trip
「わかった…やっぱり待つよ…
はやっぱりまだ諸伏の事好きなんだとばかり思ってたよ…
あんなに全面に諸伏の事好きって気持ちだだ漏れだったお前が、考えられないって言うくらい、その組織を潰さなきゃって思ってる事もよくわかった
だから、俺も待つことにする」
「陣平さん……」
ふわぁっと陣平さんの香りで包まれた
抱き寄せられて陣平さんの体温を感じる
「いろいろ考えすぎて疲れた…眠い…」
「もしかして寝てない?忙しかった?隈出来てた…」
「の事ばかり考えてた」
「えっ…」
じーっと熱っぽい色気のある目で見つめられて引き込まれそうになる
陣平さんの色気のあるこの目は苦手だった
私の思考を止めてしまうから
陣平さんの手が頬を撫でて愛おしそうに耳元で名前を呼ばれた
ピクンと身体が反応してしまう
「そんなかわいい反応してっと襲われても文句言えねぇぞ」
「うぇ?」
なんだよ、その声と陣平さんがクスリと笑った
「あー!そうだ!お土産!お土産があるの
長野に出張って名目で行ってきたの
これ!陣平さんに!」
陣平さんは大口を開けて笑った
「そんなに力強く言わなくてもいいんじゃね?」
長野で買ってきた地酒を陣平さんの前に置いた
「美味そうな日本酒だな
どうだ?も一緒に飲もうぜ」
「実はちょっと狙ってた」
ペロッと舌を出すと抜け目ねーやつとまた笑う
やっぱり陣平さんには笑ってて欲しい