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[名探偵コナン]I treasure you

第51章 business trip


「…お前…」

「陣平さん、久しぶり
渡したいものとちょっと話したいことがあって…お邪魔してもいい?」

「入れよ」

チクリと胸が傷んだ
まだ素っ気なかった
あの日電話も出なかったし、居留守も使っちゃった
借りたシャツだって研二さんに頼んじゃった

「陣平さん、ごめんなさい…
今日は謝りに来たの…話聞いてもらえる?」

「は謝らなくてもいい
悪いのは俺だ…気持ちを抑えんのに必死で…が気にするような態度を取って泣かせちまったのは、俺なんだから
つーか、もう…お前とこんな風に話せないって思ってた…」

「なんで?仲直りしてくれないの?」

「嫌われたって思った…」

「嫌わないよ…陣平さんはいつも私の事助けてくれる
陣平さんの方から距離取られたっておかしくないのに、それでも傍にいてくれるんだよ
そんな人の事嫌いになれないよ…
最低な女だって私の方が嫌われちゃう…」

「嫌いになれたらどんなに楽か…教えてくれよ…お前の事を嫌いになる方法…」

あぁ…そうか…
私が…陣平さんのこと追い詰めてるんだ…
突き放さなきゃいけないのかな…
どうしたらいい?

「悪ぃ…違う…違うんだ…こんなこと言いたかったわけじゃねぇんだ…を傷つけたいわけじゃない…」

ハッとした感じで慌ててそう言った

「嫌いになんてなれるわけねぇんだよ
最初からわかってた事だ…
でも……一つだけ聞かせてくれないか?
お前は諸伏の事どう思ってる?」

「ヒロくん?
昔は好きだったよ、大好きだった
振り向いてもらいたくて必死だった
ヒロくんは私の事なんて妹としか思ってないのもわかってた
でも、組織に関わることになっちゃったし、今はそっちが優先
ヒロくんへの思いも今はわからない
考えられないんだ…
ただ、高明さんとヒロくんを会わせてあげたいって思う
たった1人の弟が生きてるのに、死んだって思ってる高明さんの気持ち考えると辛すぎるから…
きっかけ作ったの私だし…」
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