第49章 Healing
「おかげでこっちは、走り回ってクタクタだよ…」
グビっとビールを煽った
「お疲れ様です…肩でも揉もうか?」
「なんだよ、珍しい…さてはなんか知ってんな?」
「知らないよ…ニュースでチラッと見ただけだし」
怪しいと詰め寄られた
肩揉もうかとか言わなきゃよかったと後悔した
「そうだ、私もこの前コナンくんに会ったよ
研二さん達が言うように凄いよね、あの子」
「好奇心旺盛すぎ…高木なんかよく捕まってるぞ」
「人がいいんだよね、高木さん」
それからしばらくコナンくんの話題で持ちきりだった
「さてと、私帰って寝ようかな」
「帰っちまうのか?」
「なになに?私が帰ったら淋しいの?」
「淋しいよ…わかりきってること聞くなよ」
冗談のつもりだった、そんなことねぇよって言うと思ってたのに、素直にそう言われてドギマギしてしまう
チラッと研二さんを見ると両手で顔を覆った
俺はいないよってこと?
「癒して」と陣平さん両手を広げられたから、よしよしとふわふわの頭を撫でて今日1日お疲れ様でしたと言ってキュと抱きついた
恥ずかしくなったので、陣平さんがポカンとしてる間に研二さんにおやすみと言って自分の部屋に帰ってきた
やっちゃったなぁ…あぁ、恥ずかしい…
ベットに入って頭まで布団を被った
陣平さんどう思ったかな…明日、本庁なのに顔合わせるよね、きっと…
怒ってるかな?逃げちゃったもんな…
考えている途中で眠たくなってしまってそのまま目を閉じた