第48章 dying at one's post
「キールから連絡があった
予定通りに仕掛けを施してくれ」
「了解」
ヒロくんのセーフハウスで血糊が吹き出る仕掛けを赤井さんに装着した
「今回は撃たれるわけですから、発砲と同時に血が吹き出します
赤井さんなら発砲と同時にスイッチ押せますよね」
「問題ない」
「よし、これでOK」
ポンと赤井さんの胸を叩いた
「またこの仕掛けを拝む日が来るとはな」
ヒロくんが腕組みしながら赤井さんを見つめて言った
「が諸伏にしたこの仕掛けがあったから、今回の作戦を思いついた、感謝するよ」
「赤井さんとコナンくんの先を読む力が凄すぎるんです
あの段階で指紋を残さないようにコーティングしておくなんて、誰も思いつかないですよ」
「コナンくん?」
「あぁ、ヒロくんはまだ会ったことなかったよね
陣平さんも研二さんも手を焼いてる小学生の男の子だよ」
「あの2人が手を焼くなんてよっぽどだな」
クスクスと笑うヒロくん
赤井さんが行ってくるとセーフハウスを後にした
「赤井さん、絶対生きて帰ってきてね」
「そんな顔をするな、この作戦の成功は必然だ」
「うん」
「成功したら、褒美をくれよ」
「ご褒美?」
「あぁ、ここに」
赤井さんは自分の唇をチョンチョンと指で指し示した
「バ、バカやろ
そんなことさせるかよ」
左手をあげて去っていく赤井さんをポカンとしながら見送った
ヒロくんがものすごく怒っていた
「成功してもキスなんかするなよ」
「わかってるよ…そんな怒んなくても冗談だって
ほら、ヒロくんも出る準備しよ」
ヒロくんに変装をして貰って赤井さんから指定された来葉峠に行き車をドライブインの1番端っこに駐車した