第47章 Endurance
朝、目を覚ますと腕の中にすっぽりとがいて、足も絡んでるしこの状況はかなりやばい…
下半身に熱が集中する
は顔色もいいし、熱は下がったみたいだ
もぞもぞと動いて、無意識だろうが俺に抱きついてくる
身体に胸の感触が伝わって、触りたい衝動に駆られた
起こさないように身体を離してベットからすり抜けた
はぁ…やばかった…
結局起きてしまったは俺の名前を呼ぶ
「ヒロくん?」
「あぁ、起きた?気分はどうた?」
「いいみたい、もう大丈夫」
「まだ寝てなきゃダメだ」
もう寝られないよーとブツブツ言っていたが、寝てろと押し切ってりんごの皮を剥いた
「これなら食べられるか?」
「あーうさぎにしてくれたの?かわいい」
料理は出来ないけど、りんごの皮くらいは剥ける
兄さんが俺が風邪を引いた時、よくこうやってりんごのうさぎを作ってくれた
「おいしー、ヒロくん面倒見てくれてありがとうね」
「いいんだよ、熱も下がったしよかった」
もう一度、おでこをくっつけて熱の確認をする
ゼロもやって来ての体調を気づかう
「もう大丈夫だから、いつでも動くから言ってね」
「バカいえ、しばらく安静にしてろ」
ゼロからピシッとデコピンをされていた
を寝室に残してゼロに願い出た
「お前今日、ここに泊まってくんない?
の事押し倒しそうで…もう無理…」
「は病み上がりだぞ…そんなこと考えるならさっさと気持ち伝えろよ」
「死んだことになってる人間にそんなこと言われても困らせるだけだからな…言えねぇって…頼むよ…」
大きなため息をつかれたけど、の事大事にしたいから、もう何もかも終わるまで気持ちは伝えないって決めたんだ
もう一晩この家でゆっくりしてからゼロに連れられて帰って行った