第46章 Rotten Apple
赤井さんとも零くんともヒロくんとも別行動をとる
ちょっと息抜きに博士の家に向かった
出迎えてくれたのはバスジャックの時に助けた女の子
「おぉ、くんか、どうしたんじゃ?」
「ちょっと顔見に…博士、この子…」
博士の後ろに隠れてしまった女の子の事を聞いた
「親戚の子でしばらく預かる事になっての、灰原哀くんじゃ」
「そっか、よろしくね
哀ちゃん」
「えぇ」
大人びた子だなーと観察していると赤井さんから見せてもらった写真の事を思い出した
よく似てる…
それからメガネのぼうやが博士の家にやってきた
「あれー?この前のお姉さんどうしたのー?」
コナンと名乗ったボウヤ
こっちはやけに子供っぽい対応をされる
前もチラッと思ったけど、有希子さんの所の新一くんの小さい頃にそっくりだ
博士の家で寛いでいると零くんからの呼び出しがある
ちょっと気が乗らないなぁと思いつつ零くんとの待ち合わせ場所に向かう
「ベルモット?だれ、それ…」
「組織の人間だ、この人物になりすましてる可能性がある
見張っていてくれ…」
この人、バスジャックの時にいた若い、コナンくんに新出先生と呼ばれていた人
「お前と同じ変装の名人だ
ヒロを変装させて連れて行ってくれて構わない」
「了解」
ヒロくんのセーフハウスに向かって変装をさせた
久しぶりの外出に少し喜んでいた
「この男が本当にベルモットなら、尾行にもすぐ気づく、慎重に行かねぇとな」
「OK」
数日、監視して気づいたことを零くんに報告する
「やはりベルモットは新出という人物なのは間違いなさそうだな…監視は続けろ」
「だってさ…」
「了解」
新出先生の家が見える位置に部屋を借りた
交代で見張る
「動いたぞ」
「急ごう」
距離を取りつつ尾行する
博士の家の前で車が停まった
「哀ちゃんを連れてどうする気なの…」
「知ってる子か?」
「うん…どうしようヒロくん…哀ちゃんが…」
「落ち着け…まだ何が起こるかわからないんだから…」
港に車を走らせている
哀ちゃんを乗せた車を追尾する外車
乗っている人物は、これもまたバスジャックの時に犯人に膝蹴りをかましていた金髪の女性