第45章 Temperature
「零くん…人使い荒すぎ…」
「ははっ、でもゼロは出来ると思う相手にしか無茶な要求はしないから
頼りにされてるんだってことで許してやって?」
「ヒロくんにそう言われちゃうと…仕方ないなぁ…」
ゼロの事を愚痴りに来た
後ろ姿は少し痩せたみたいだ
確かめるためにキュッと抱きついた
「え…なに?」
「やっぱり痩せたろ…ちゃんと食えよ」
「時間なくて…帰ってもすぐ寝ちゃうから」
「ゼロが作り置きしていったハムサンドあるけど、食うか?」
「食べる食べる、零くんのハムサンド大好き」
さっきまでゼロにブツブツ言っていたのに、ハムサンドと言うとニコニコして喜んでキッチンに取りに行ってそのままパクりとかぶりついた
「美味そうに食うな、は…」
「ヒロくんも食べる?」
「俺はさっき食った」
カフェオレを入れてソファーで微睡んでいる
今日はゆっくり出来ると言うはそのままソファーでうたた寝してしまっている
「ゼロの無茶苦茶な要求にも全部答えちゃって…頑張りすぎだ」
顔にかかった髪を耳にかけて座ったまま眠ってしまってるに言う
「んぅ…」
隣に座った俺の腰に腕を回して甘えてくるように胸元に顔を埋めた
「寝ぼけてんのかよ…」
昔のことを思い出した
こうしてよく眠っているに胸を貸したな
その頃より成長して顔も身体も立派な女になった
俺の身体に密着する柔らかいの身体
プルプルの唇をなぞる
顔を近づけてキスしようと思ったけど、しちゃいけないと踏みとどまった
でも、抑えきれなくて気持ちよさそうに眠るのおでこにキスを落とした