第44章 Worry
陣平さんが来てくれてアイスノンを用意してくれた
はぁ…冷たくて気持ちいい
また心配かけちゃったな…
事件だから送って行けないけどとわざわざ言いに来てくれた陣平さんを見送った
ヒロくんの所に行けば赤井さんに会えるかもしれないと思い向かった
「、それどうした?」
背中痛いのヒロくんにもバレちゃって圧迫しとかなきゃと包帯を巻かれた
「ありがとう、楽になった」
「また無茶したんだろう?なんでまたバスに乗った?」
「それは赤井さんからの指示で…」
「無駄足を踏ませて悪かったな…」
「赤井さん、いつから?」
驚いているといつもの事だから気にするなとヒロくんが言う
「背中痛むか?」
「手当てしてくれてるし大丈夫です」
詳しく聞かせてくださいよと詰め寄ると「まぁ待て」と一服し始めた
ヒロくんは窓を大きく開けてそっちで吸えと怒っている
「の近くで吸うな」
「おっと、これは失礼…」
「別にいいのに…」
ヒロくんはムッとした顔をこちらに向けたから、大人しくしておく
1枚の写真を見せられた
「これは、組織の科学者
確かコードネームは…」
「シェリーだ」
組織から逃げ出したこの女の子の行方をおっているらしい
この子どこかで見た気がする…思い出せずにジーッと写真を見つめる
「あのバスに乗るかもしれないと情報があったんだか…現れなかった
見つけた時に、俺や他の捜査官では、怖がらせてしまうと思って、だから同じ歳くらいのお嬢さんにもいてもらったんだ」
「赤井さんが優しい…」
「うるさいぞ」
さっきの目つきの悪さで睨まれて思わずヒロくんの後へ逃げた
ヒロくんはクスクス笑っていた
写真の女の子…ただの組織の人間とは思えなかった
赤井さんともっと深い関係がありそうだと…
「俺はしばらくシェリーを探す事にする
また力を借りる事があるかもしれん
その時は頼む…」
「了解!」
赤井さんとヒロくんはこれからの作戦会議らしい
私には聞かせられないとかで寝室にこもってしまう
聞かせられないなら巻き込むなと文句を言ってやりたくなった
中途半端が1番辛い
それを陣平さんや研二さんに私もしちゃってるんだよなぁと反省した
ヒロくんもまともなもの食べてないだろうしとキッチンにたつ
相変わらず料理をした形跡はなかった