第43章 JACK
「ちゃん、何飲んでんの?」
「コレ?バーボンだよ
なんか捜査中に勧められて飲んでみたら美味しくってハマってるの」
ミントジュレップ…いつの間にそんな酒覚えたんだ?
俺の知らないがいる
当たり前だけど、なんだか少し寂しい
「あ、電話…」
わざわざ席を外して電話をしに寝室に篭った
「仕事の電話?」
「うん、そんな所…忙しくなりそうだな…」
萩原との会話をビールを飲みながら黙って聞いていた
復帰したは本当に忙しそうで、たまに顔を出しに来てた刑事課にも全然来なくなった
「ちゃん、全然来てくれなくなっちゃったわね、あの子と話すと癒されるから来て欲しいのに…
松田くんなんか聞いてないの?」
「知るかよっ!こっちも全然会えてねぇんだ
部屋にも帰ってこねぇし、何やってんのか検討つかねぇ」
佐藤はえらくの事を気に入っていて、時々会いたい、連れてこいと騒ぐ
「まぁまぁ佐藤さん、聞き込み行くんでしょう?僕もお供します」
高木が佐藤を連れて出ていった
やっと静かになったか…と一息着いていたら、バスジャックの一報が入った
現場に着いて腰を抜かすかと思った…
佐藤と話によると、たまたま乗り合わせたが逃げ遅れた小学生のガキ2人のを抱えて爆発しそうなバスから飛び出てきたらしい