第41章 Heartbreak
熱烈な告白をされてしまった
「好きだ、
もし、降谷がいなかったらお前危なかったんだろ?気持ちちゃんと伝えないままなんて嫌だから、今はっきり伝える
好きだ、、俺の彼女になって欲しい」
そこまで気持ちをぶつけられた事はなくて嬉しいと思う気持ちももちろんあった
「陣平さん、私今気持ちに答えられない
やらなきゃいけない事があるの…それやり終えなきゃ前に進めなくて…だから…」
「やっぱりそうだよな…わかってた
でも、今でも俺がお前の事好きだって気持ちは変わらないから、忘れないでくれよ」
「陣平さん…」
「早く元気になれよ…」
応えられないって言ったのにそれでも陣平さんは優しい…優しくしてくれなくてもいいのに、そんなに優しくされたらまたいつか甘えちゃうかもしれないのに…
「ほんと、研二さんの言う通り悪い子だな、私…」
零くんより早く退院する事が出来て病院を出る前に零くんの部屋に顔を出す
「先に退院するからね」
「あぁ、無茶するなよ」
「それ、零くんが言う?しっかりと治してからじゃないと退院させないからね
風見さんに言ってあるから」
分かってるよと笑う零くんに見送られた
「さてと…まず部屋に帰って冷蔵庫の中、確認しないと」
タクシー乗り場に向かうと陣平さんの愛車が目に入った
「なんで?」
「なんでって迎えに来た、ほら貸せよ」
取りあげるように荷物を持ってくれた
私が断る事を見越して陣平さんは先に荷物をトランクに入れて自分は車に乗り込んだ
「早く乗れよ」
「あ、うん…ごめんね…」
「俺がやりたくてやってんだからいいんだよ、気にするな」
またそのセリフ…
「行きたい所は?」
「へ?」
「どっか行こうって思ってたんだろ?」
「スーパーに…」
よしっと言って車を発進させる
買い物を済ませて部屋に帰ってきた
「コーヒー入れるから待ってて」
「足、大丈夫か?」
手首を掴まれて静止させられる
「大丈夫」
パッと離れてキッチンにたった
ケトルは…もうやだな
あんな高い所にしまったっけ
背伸びをして取ろうと思ったらズキンと傷が傷んだ
「!危ねぇって、どいてろやっぱり俺がする」
上げた手を掴まれて、背中に感じる陣平さんの体温
「やっ……」
振り返って陣平さんの身体を押した
不自然に距離を取ってしまう