第41章 Heartbreak
「ちゃん、無茶したの?俺たちにこんなに心配かけるなんて悪い子だなー」
ベットに下ろすして太もものちゃんの傷を撫でた
「無茶したのは零くんだもん…
私の事庇わなかったら、あんな怪我しなくて良かったのに…」
「それ、陣平ちゃんの前で言わないでよ?」
そんなこと陣平ちゃんに言ったら爆発しかねない
そろそろ陣平ちゃんが戻ってくるだろうし、俺は席を外すとしますか…飲み物を買いに売店へと向かった
警察病院から帰る際に車の中で項垂れている陣平ちゃん
声をかけるべきか否か…
「ライター貸してくれ」
「あれ?本数減らしてたんじゃないの?」
「傷心なんだ、いいだろ今日くらい」
「え?振られちゃった?」
ブチッと何かがキレる音がしたような気がする
「まだだよ、まだだけど…言っても、何度も伝えてもあいつには届かない…」
やらなきゃいけない事があるとかで、今は恋愛所じゃないと言われたそうだ
「でも、そんなちゃんだから好きなんでしょ?」
意思が強いというか、ひとつの目標を明確にしているというか…多分降谷達がおっている組織の壊滅をしないと無理みたいだな…
「一筋縄じゃいかないよ、あの子は」
「わかってる
でも、好きなんだよ…」
いつも自信満々な陣平ちゃんが珍しく落ち込んでる
「飲みに行く?伊達も誘ってさ
あいつ最近教育かがりになったんだろ?新人くんも連れてパーっとやろうぜ」
「お前が親友で良かったよ」
らしくないこと言っちゃって、よっぽど堪えたんだな
伊達と新人の高木の前で珍しく酔いつぶれた
部屋に運んでも、魘されながらちゃんの名前を寝言で呼んでいる
「好きだねぇ、ほんと…」
帰るのがめんどくさくなって俺もそのまま眠った