第40章 Help
「大丈夫か?」
「うん…ごめんなさい
ヒロくんに頼っちゃった…危険な事させちゃったね」
「大丈夫、変装してきたし、警察の人間に紛れて帰るから
も手当受けなきゃな…よっと…」
恥ずかしいから離してと暴れるをしっかりと抱き抱えて風見さんに渡そうとした
「諸伏、お前も来い
詳しく説明してもらおう」
「了解」
警察病院で治療してもらっている2人を気配を殺して待っていた
「入れ」
風見さんの声でゼロの病室に入っていく
想像通りにこっぴどく叱られた、そして泣かせてしまった
でも、よかった…と俺の命があったことを喜んでくれた
「は?無事か?」
「心配ないよ…の事働かせ過ぎだろ、睡眠不足がたたって、ぐっすり眠ってるよ
今、松田達が見てくれてる」
「そうか…よかった…の頭上に降ってきたんだ
あいつまで失うかと思ったら、必死だった
守れたならよかった」
「ゼロの事必死に手当してたよ、下着姿になって血を止めようとしてた」
「を呼んできてくれないか?」
「あー、それは無理だな…松田達に取られちまった
にあんな怪我させたってご立腹でな
あいつが会いたいって言うまで俺らは会えない
目を覚ますまで待っててやってくれ」
「なんだよ…それ…」
力なく笑った
「ゼロも覚悟しておけよ、あいつらお前にも話あるってさ」
「もうそろそろいいかな…」
いいんじゃないか?殴られるだろうけど、と付け加えると怪我が直ってからにして欲しいよと言って目を閉じた
が目を覚ましたらしく、松田に抱えられてゼロの病室にやってきた
「零くん、大丈夫?」
「は?大丈夫か?」
の頬を撫でてお互いの無事を確認し合っている
松田は彼女をひょいと抱き上げて萩原に渡すとゼロの胸ぐらを掴んだ
「なんの音沙汰もねぇと思ったら、なにこんな大怪我してんだよ
直ったら覚えとけよ、死んだのかと思ってたぞ」
「お前こそ、と一緒に死にかけたらしいな」
「なんだと、やんのかコラっ」
まぁまぁと宥めようと思って口を開いたら、お前もだ、諸伏!とこちらに飛び火した
「死んだって聞かされてたんだぞ、自決したって…」