第40章 Help
からの連絡で飛び起きた
「なに?ゼロが?」
「うん、ヒロくん…助けて…零くんが…凄い出血なの…」
テロリストを追っている最中に爆発に巻き込まれて公安の連中と2人ははぐれてしまったらしい
の事を庇ってゼロが怪我したと、助けてって連絡があった
に渡しておいたネックレスの発信器を起動させた
「すぐ行くから待ってろ!
はケガないか?」
「私より零くんが…」
これはもしかしたらもケガしているかもしれない
ありったけのタオルとガーゼを持って2人の元に急いだ
現場に着くと警察の人間で溢れかえっていた
パニックになっていて2人を救出する所ではないみたいだ
発信器を確認すると地下だった
何とか目を掻い潜って2人を発見した
着ていたもので全部脱いでゼロの背中の傷の止血をしていた
自分も太ももから出血しているのに、ゼロの血を止めようと必死だった
「ゼロ…動けるか?もう大丈夫だ…」
ゼロに声をかけると薄らと目を開けた
「ヒロ…なんでお前が…そうか、夢だな…もしくは僕も死んだのか…」
「何、冗談言ってんだ?お前も俺も生きてるよ」
「まさか…だって、あの時目の前で…」
「詳しい話は後だ、動けるか?脱出するぞ」
下着姿のにパーカーを着せた
汚れちゃうと遠慮していたけど、そんな姿で出ていく訳にはいかないだろと指さすと両手で胸を隠した
来た道を引き返して、風見さんと合流した
風見さんも酷く驚いていたけど、とにかくゼロの手当が先だと救急車に乗せた
フラっと倒れ込みそうになったを支えてやる