第39章 Traitor
「俺に投げ飛ばられる振りをして、銃を抜くとは流石だなスコッチ」
が言った通りに芝居を打つ
どこで誰が見ているかわからないから、慎重に
ライから奪った拳銃を左胸に当てて、引き金を引こうとした
「これは空砲だぞ」
「それでいいんだ」
コソコソと互いに確認し合った
カンカンと階段を急いで登ってくる足音
きっとゼロだ
から貰ったスイッチを押して5秒カウントする
ダーンと銃声が鳴った
それに合わせて採血した血が飛び散った
死んだようにその場に座り込む
まぁ、空砲といえ撃った衝撃は身体に伝わるから一瞬気を失っていた
その間にライがバーボンの事をあしらってくれていた様だ
ライが手配した片付け屋はFBIの息がかかった連中で、俺の代わりとなった浮浪者の死体を始末したと報告するらしい
ライが連れてきてくれたのはFBIのセーフハウス
そこにもいた
「生きてるよね?」
自分が仕掛けといて血まみれの俺を見てそう言った
「生きてるよ、ありがとう
の事信じてよかった、こんなに上手くいくなんてな…」
「よかった…」
ヘナヘナと腰が抜けた様にその場に座り込んでしまった
膝をついたライはよくやったなとの事を褒めていた
「驚いた…ライがそんな表情するなんて…随分との事気に入ってるんだな」
口角をあげて妖しく笑った
「それより早くその血を落としてこい
死人と話しているようだ」
シャワーを借りて出てくるとを壁際に追いやって迫ってるライ