第38章 FBI
零くんには血糊なんて通用しないだろうから、本当のヒロくんの血液を使わせてもらう
「ヒロくんはライに会ったらどうするつもりだった?彼を殺して逃亡するの?」
「違う…このスマホごと心臓を撃ち抜くつもりだった、ここにはヤツらに渡せない情報がたくさん入ってるから」
やっぱりね…
ヒロくんが使っていた機種と同じものを用意していてよかった
フェイクのスマホにヒロくんのサイン"H"を掘ってもらう
「、一体どういう…」
「私の言う通りにして…、大丈夫
私が必ずヒロくんを助けるから」
「…、わかった、お前の事信じてる」
フェイクのスマホを拳銃で撃ち抜いていつものように左の胸ポケットに入れて置いてもらった
博士と一緒に作ったものをヒロくんに装着した
スイッチを引き金を引く前に押してと伝えた
「5秒後にヒロくんの血が吹き出る仕掛けなの」
ヒロくんがものすごく驚いている
「後はこれ、博士に言って作ってもらったの」
もし、心臓の音を聞かれてもいいように鼓動がが遮断されるシートをヒロくんの胸に貼った
後は脈を取られた時様に小さなゴムボールを渡した
「これだけ、やけに原始的だな」
「そこまでは準備できなかったから…公安の潜入捜査官ならゴムボールみたら何すればいいかわかってますよね?」
「もちろん」
動脈に当たるように脇で挟めばしばらくは誤魔化せる
「後はライと会ってきて、彼に任せて大丈夫
味方だから…」
見張りはいるだろうけど盗聴器は仕掛けられないはずとライは言っていた
「零くんもこのこと知ってるんでしょ?」
「あぁ…、と同じタイミングで送ったから」
「零くんには、ヒロくんが死んだ時の第一発見者になってもらわなくちゃいけないの
零くんが来ても死んだフリ続けててね」
「それじゃぁ、がゼロに怒られないか?俺にもしもの事があった時のためにがサポートに入ったのに」
「いいの、殴られようと蹴られようとヒロくんを助けることが出来るなら
嫌われることも覚悟してるから」
ポンポンと頭を撫でられて行ってくるといいその場を離れた
私は離れたビルの屋上から2人を見守る
ライフルのスコープを覗いた
もし、ライが赤井秀一が私を裏切るならこのライフルで撃ち抜いてやるつもりだ