第37章 Kitty
座り込んでいるちゃんを立たせてから陣平ちゃんに声をかけた
「目暮警部の説教長いんだよな…」
陣平ちゃんの言った通りなかなか捜査一課から出てこない
待ちくたびれてちゃんはウトウトしている
「ほら、俺の膝貸してあげるから寝てな
疲れてるんでしょ?」
もう言葉も発せれないくらいに眠たそうなちゃんは素直に俺の膝を枕にしてかわいい寝顔を見せた
ちゃん、また綺麗になったな
メイクがいつもと違うからそう思うのかな?とマジマジと見つめてしまう
ヤバイ…ドキドキしてきた…
これくらいなら許されるよね
辺りをキョロキョロと見渡して誰もいないことを確かめてから、身を屈めて頬にキスを落とした
自分でしておいて顔が熱くなる
ちゃんは今、幸せなのかな…
公安の仕事は辛くないかな
降谷と諸伏と一緒にいられて喜んでいるのかな…
寝顔を見ながらいろんな思いを巡らせた
陣平ちゃんが戻ってきて、陣平ちゃんの背中にちゃんを乗っける
おんぶをする陣平ちゃんは照れていた
「ほんと、好きだねぇ…」
「わかりきってること、いちいち言うなって」
陣平ちゃんの部屋に運んで襲っちゃダメだぞと忠告をして俺も自分の家に帰る
陣平ちゃんもちゃんも
みんな幸せになれますようにと
いつか3人で見た天の川のような星空に願った