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[名探偵コナン]I treasure you

第37章 Kitty


「ちょっと今のやばくない?」

そんな言葉を聞きつけて、警察手帳を見せて何があったか聞いてみた

「お巡りさん、さっき女の子が…あっちの路地に連れていかれました」

「教えてくれてありがとう
萩原、署に連絡頼む」

「りょーかい」

教えて貰った方から助けを求めるように女の子が走ってきた

理由を聞くと、自分を助けてくれた人が変わりに連れていかれたと助けて、お願いと泣きわめいていた

萩原に後を頼んで路地裏に向かう

光景を見て、目を見開いた

が壁に押し付けられて数人の男に取り囲まれていた
膝からは血が出てるし、反撃しようにも複数対女1人
かなう訳がない…

音もなく近づいて男の首根っこを引っ張って1発お見舞した

次々と殴りかかってくるが返り討ちにする

倒れ込んでいる男の胸ぐらを掴んでもう1発殴ろうとしたら、が腰に抱きついてくる

「陣平さん、もうダメ
私、大丈夫だから…これ以上はダメ」

の手は震えているのに、こいつの方がよっぽど冷静だった

「あちゃー陣平ちゃんこれはまた大暴れしたな…ちゃん、大丈夫?
あー、膝から血出てるね、ちょっと待ってて
陣平ちゃんはちょっと頭冷やせよ、もうすぐパトカーくっから」

「、何された?怪我は?膝だけか?」

に向き直り、ぺたぺたと怪我をしてないか触って確かめた

「女の子がナンパされてて、ほっとけなくて…助けようと思ったのに…
すぐに署に連絡すればよかったね…」

赤く腫れた俺の手を撫でてくれた

「ごめんね、こんな事させちゃって…痛いよね…」

「これくらい、大したことねぇよ…」

腰抜けた…と言ってその場に座り込むを支えながら俺もその場に座り込む

「、怖かったな…」
髪を撫でながら抱きしめる
「言わないでよ…我慢してるのに…」
胸板に顔を埋めて隠れるように泣いていた

萩原が戻ってきて応急処置として膝に絆創膏を貼る
その様子を見ている時、物陰からこちらの様子を伺う黒のニット帽の長髪の男にチラッと目線を送る

誰だ、あいつ…

「ほら、陣平ちゃん
本庁に戻るよ、事情聴取だって、目暮警部が待ってるよ」



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