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[名探偵コナン]I treasure you

第36章 Training


「大丈夫か?」
転ばないように抱きとめてくれた
身体が密着して感じたのは、何か硬いもの…
火薬の匂い…
拳銃…やっぱりこの人組織の人か…


「あ、すみません、ありがとうございます…」
慌てて身体を離して距離を取った

「これでも酔ってないのか?」

「大丈夫です、もう帰るだけですから」
この男に気を取られていて前から来ていた人に気づかなかった

ドンとぶつかってしまって、ごめんなさいと謝る
典型的なナンパをされてしまう
手首を取られて強引に引っ張られる

体術でもかければ追っ払らえそうだけど…でも、諸星大が近くにいる
組織の人間の前で体術なんて披露したら私が警察の人間てバレてしまうかもしれない


諸星大に目線を送れば、ジィっとこちらを見ていた


「た、助けてください…」

そう言うと、ゆっくりとこちらに向かってきて截拳道の構えを見せた

構えを見ただけだけど…この人できる…そう直感的に思う
無言だけど、あの時の怖いと感じた表情にそこにいた全員が凍りついた…
ナンパしてきた男達は、私を諸星大に投げつけて逃げた

「きゃっ…」
諸星大にまた抱きとめられてしまう

「だから言っただろう…」
「すみません…」

黙ってタクシー乗り場まで送ってもらった

「明日も飲みに来るのか?」
「え?」
「先程のバーに大概いつもいるから、1人で飲みたい時は来るといい
虫除けくらいにはなる」
そう言って諸星大は来た道を引き返した



諸星大に会ったあとはセーフハウスに帰るように言われていた
来ていたものを全部脱ぎ捨てて暖かいお風呂にゆっくり浸かった
どうせ誰もいないからと、バスタオル1枚で冷蔵庫の水を取りにキッチンに向かう




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