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[名探偵コナン]I treasure you

第36章 Training


「この人の事落とせる自信なんてないんだけど…
どう見ても百戦錬磨の色男だし、モテるでしょ、この人
私が相手にされるなんて思わない…」

「こいつとどんな話した?」

「別に特には…
でも、いい人だったよ、ほかの客に声かけられた時追っ払ってくれたし…」

「いけるぞ、あいつ、の事気に入ってるみたいだから」

「なんで?」

「普段のあいつなら目の前で女が男に食われてようが我関せずで、どうでもいいと言う感じだからな
がいい人って感じたってことは、少なからずあいつはお前の事気に入ってる」

「えー?ほんと?」

名前は諸星大、コードネームはライ

適うわけない…でも、このまま何もしなければヒロくんは…


諸星大がよく行くというバーに行ってみる

前と同じようにカウンターの隅でお酒を飲んでいた

気づいてないふりをしてミントジュレップを注文した

コツコツと靴音がこちらに近づいてくる

「俺が勧めた酒、気に入ったようだな」

小首を傾げて誰ですか?と言った雰囲気を醸し出した

「酒のことは覚えていても、俺の事は忘れたのか?」

「あー、思い出しました
お久しぶりですね、あの時はごちそうさまでした
今日は私が1杯奢りますよ」

くくっと喉の奥を鳴らして諸星大は笑った

「女に奢られる趣味はないのだが、お前ならいいか…
スコッチを貰えるかな?」
「どうぞ、どうぞ」

口数は少ないけど、以前よりは会話した

この人の勧めるお酒は美味しいけれどアルコール度数はキツイみたいで、クラクラしてきてしまう


レディキラーのカクテルは飲んでないと思うのだけど…

「酔ったのか?」

「そうみたいですね…」

「送っていこうか、お嬢さん」

「結構です、名前も知らない人に送られるほど酔ってませんから」

もう帰りますと、席をたとうとすれば少しふらついて、伸ばされた諸星大の腕に寄りかかってしまう

「これのどこが酔ってないんだ?」
「ごめんなさい、ちょっとよろけただけですから…」

じゃぁ、と店を出ようとすれば諸星大もチェックをしていて、一緒に店を出るようだ

ただ黙って後を着いてくる

振り返り文句を言おうと思ったらグラッと視界が揺れた


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