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[名探偵コナン]I treasure you

第35章 Ray


やっぱり…

「なにするの?」
「PCの情報を抜き出してきて欲しい」
「方法はなんでもいいの?」
「あぁ…」
「わかった」

男の写真を見せてもらい、零くんが調べあげた日常の行動の中で自然に近づく

男がいつも立寄るカフェの常連に私もなった
仕事をしている振りをしてキーボードを叩く

いつも同じ時間、同じ席

男の視線を感じるようになった

「最近、よくお見かけしますね」
かかった!

「ここのコーヒーが美味しくてつい」
「なんだ、そうだったんですね」
少し残念そうに私の目の前の席に移動してくる

「僕に会うためだったらいいのに、と勘違いしていました
願望も含まれていますが…」

「口説いてます?」

「えぇ」

「嬉しいですけど、私今日はもう行かないと」

「それは残念…」

私を認識した所で2.3日距離を置いた

久しぶりにカフェに行くと直ぐに男が近づいてくる

「ここ数日見かけなかったから、どうされたのかと…」
「出張だったんです」
「そうですか」

男が座る席に誘われた

連絡先を聞かれたので零くんが用意してくれた携帯の番号を教える

夜、飲みに行きませんかと予想通りに誘ってくる

仕事を調整して、また連絡させてもらいますと返事をしてカフェを後にする

零くんに連絡先を取り報告をする

「さすがだな…今日決行するぞ」
「わかりました」

必死に考えた
誰かと肌を重ねたくはなかったから

そうしなくてもいい方法を
ずっと温めていたアレを使う時がきたなとUSBメモリーを握りしめる


男が使っているものと同じものを用意して、ウイルスを仕込んだ
立ち上げても空っぽに見えるように細工している
PCに差し込めばデータがこちらのPCに送られてくる

実際に使うことは始めてだけど、上手くいくかどうか試せるいい機会だと思った

公安に配属になってから独学で作ったもの
テストではなんの問題もなかった

男に今夜お願いしますと連絡をして、指定した時間に零くんに電話してもらうように頼んだ

指定されたバーに行くと男はもう来ていた


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