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[名探偵コナン]I treasure you

第3章 travel


「え?長野に?連れていってくれるの?」

「来年、警察学校に入るからなかなか帰れなくなるだろうし今のうちにと思ってね
もずっと行ってないんだろ?」

受験勉強の気晴らしにもなるだろうし、高明兄さんも会いたがっていた

「あ、でもお母さん反対するかな?」

「いいの、いいの、気にしないで
お母さんの信頼絶大だから、ヒロくんは」

心配なのは雪だった
慣れてないしこの時期でも長野は大雪だろうし
そこにを連れて行って風邪でも引かせないかと…

でも、久しぶりの長野に喜んでいるを見ていると悩んでても仕方ないかと思えてくる

3連休に長野へ向けて出発した
ゼロはバイトが休めないし寒いの嫌だからパスだそうだ

「高明さんにも会えるんだよね?」

「今日夜、飯連れて行ってくれるって」

「やった!久しぶりだなぁー」

人混みを避けるために車で行くことにしたけど、やっぱり雪道が不安だな…

俺の不安をよそに難なく長野までたどり着いた

「運転お疲れ様」
「いいえ、どういたしまして」

兄さんが予約していてくれたレストランに入るともう来ていて俺たちを迎えてくれた

「お久しぶりです、高明さん」

「さんはますます可愛く成長しますね」

そんなキザなセリフも兄さんが言うと様になる

「景光も、変わりないですか?」

「大丈夫、心配いらないよ」

近況を報告し合って、美味しい料理に舌鼓をうつ

「さてと、私はこれで…
やり残してきた仕事がありますので」

「わざわざありがとう」
「ごちそうさまでした」

これをと鍵を受け取る
両親が俺達に残してくれた別荘の鍵

たまには行って使わないと建物が傷んでしまうから今夜はそっちに泊まることになった

俺に課せられた任務は修理が必要な場所がないかのチェックとこれから迎える大雪に備えるための準備

「景光、気をつけてくださいね」
「わかってる、兄さんも元気でやれよ」

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