第32章 Shopping
「もしかして、刑事課かなぁ?」
公安の仕事を抜け出してよく刑事課に顔を出している
行きそうな場所はそこくらいだと読んだのだろう
よく中を探しもせずに資料室の扉を閉めた
人の気配が遠ざかっていくのを感じた
「ばかっ!バレたら…ってなんでまだ揉むのよ
もう、離して…」
グイグイと胸を押されて、は俺から離れた
「もう信じらんないっ」
スクッと立ち上がって慌てて資料を持ってこの部屋を出ていった
俺の身体にの匂いが移ってる
ムラムラしていまう気持ちを抑えて、スッカリ忘れてしまっているであろう棚の1番上の資料を手に取る
後で持って行ってやるか…
のおっぱいの感触が残る右手に拳を作った
#仕事終わったら迎えにいくから、公安で待ってろとメモを書き、が持っていくべきハズだった資料の中に入れ込む
公安へ持っていけば一瞬で顔を赤くするがこちらへ走ってきた
「なに?」
「コレ、忘れてねぇか?」
「あ……」
挟んでおいたメモをちょんちょんとして見ておくように伝えた
仕事を片付け公安部を除くと1人デスクで仕事をしている
コンコンとノックするとビクッと肩を震わせた
「びっくりした…」
「悪い、遅くなったな…」
「ちょっと待って、キリのいいところまでやっちゃうから」
5分くらいでお待たせと帰り支度をしたがやってきた
「なに?用事?」
「デートしようと思って」
「デート?」
「そう、デート」
キョトンとしているに指を絡ませてから歩き出した
「可愛い服買って、飯食って、レイトショーもいいな」
「なんで?」
車に押し込めてからそんな会話をする
「昨日の様子が変だったから…
なんかあったなってのはわかってっけど、きっとあいつら絡みだから聞いたって教えてくんねーだろうし
それなら、が楽しいって思えるような事を一緒にしようと思っただけだよ
まぁ、それはただの口実…俺がと出かけたいってだけだから付き合えよ」