第32章 Shopping
ドカっと衝撃が腹にあった
ってこんなに寝相悪かったか?と思いながら目を開けるといびきをかいてぐっすり眠っている萩原がいた
あの衝撃は萩原の足
なんだってあいつと一緒のベットで眠らなきゃいけない…
の事を探すとキッチンから軽快な包丁裁きの音がした
「あ、起きた?おはよう」
「どういうことだ、あれ」
「なんか寝ぼけてたみたいでベットに潜り込んで来たんだよね
寒かったみたい、さすがにシングルに3人も寝れないから研二さんに譲ったの」
クスクスと笑うに勘弁してくれよと言う
「研二さん起こしてきて、朝ごはん食べよう」
萩原の耳元で大きな声を出して無理矢理起こす
ビックリして飛び起きたのは傑作だった
が作ってくれた朝ごはんを3人で食べる
二日酔いには味噌汁が染みるねぇとしみじみ言っていて笑けてきた
「送っていこうか?」
「やった!お願いします」
今日は登庁するらしいと一緒に出勤だ
俺の部屋に勝手に着替えを持ち込んだ萩原も準備出来ていて3人で登庁する
「ありがとう、じゃまたね」
昨日の泣きそうな顔はもうどこにもなくて、凛とした公安の刑事の顔をしたをみて安心した
「松田くん、資料整理お願いできる?」
佐藤が1番苦手な事を押し付けてくる
「こういうのだりーよな…」
「文句言わないの!後、この事件のことについても調べておいてくれない?」
ここで断ろうものなら、公安からを呼び出すと脅されていた
に怒られるのが嫌なわけではなく、俺のことで手を煩わすのが申し訳なく思って佐藤の言うことでも素直に聞いた
怠っ…と思いながら資料室へ向かう
扉を開けるとが顔を出した
「あれ?陣平さんも調べ物?」
踏み台に乗ってヒラヒラと手を振る
「危ねぇだろ…」
「大丈夫だよ、心配症だなぁ」
そう言って笑う
小さいは踏み台に乗っても1番上まで手が届かない
「ふふっ」
「なに?チビって笑う気?」
文句を言う為に振り返る
手離すなと言おうとした時グラッとが揺れた