第2章 原宿
1ヵ月後――
今日は土曜日。
だけど、朝から扉をドンドン叩く音と
「ちゃーん!!あけてーー!! 」
と、いうハルくんの声で急いで扉をあけた。
ドアを開けると首にタオルを巻いたハルくん。
「あ、よかったーー、出てくれた!ちょっとちゃんさ今日みんなで...あ」
「ん?どうしたの?」
「ちょっと耳貸して」
ハルくんは声のボリュームを下げると、私の耳へ顔を寄せてきた。
ハルくんの顔が近くて、、顔が少し熱くなる////
「はらじゅくに、いかない?」
その言葉に、
「っ!!いきたい!!」
私が思わず叫ぶと、ハルくんはフハッと笑ってじゃあ9時に集合ね!!
と、言って私に新聞を1部渡してからお隣に帰って行った。
今は7時半。
ハルくんは新聞配達のバイトをしているからとても早起きだ。
こないだからハルくんに新聞を頼んだら会った時に手渡しでくれるようになった。なんだかそのちょっとだけ特別な習慣が好き。
早く準備しなきゃ。