第1章 第5棟
それから、ハルくんとタクマくんについていき屋上に着いた。
そこにはすらっとしたスタイルの、でも所謂普通そうな人と、濃い顔のニコニコした人、あと、リーゼントのすごく怖そうな人が少し戸惑っているような顔をしていた。
「タクマ、ハル、その子は?」
「ハルの友だちだって」
「ハルの???え!!!なに、ハルいつの間に!!」
「ハルおめー抜けがけだぞ!」
「え、ちょっとみんななに」
「あ、えっと、、昨日ハルくんの隣の家に越してきたです。ハルくんがお昼誘ってくれて、、ついてきちゃいました」
みんながハルくんを囲んでハルくんがとっても困った顔をしてたからついつい自己紹介。
恐る恐る彼らの様子を見ると
「おお!!オレは二葉廉太郎!ボンって呼ばれてるよ!クレープは好き???」
彼は片手にクレープを持ってずいっと差し出してきていて、
「す、好きです」
と、言うとジーザス!!と、ニコニコしてクレープを食べていた。
「オレは鴨川忠! 夜露死苦!」
「ただしくん?」
「あ、みんなはチュウくんって呼んでる」
ハルくんが教えてくれるので、「チュウくん?」と、言うとニカッと笑ってくれた。
「あ、オレは岡野瞬オレも普通棟に住んでるよ!昨日引越してきたのさんだったんだー!」
とっても優しそうだし、なによりすごく安心出来る雰囲気で、
「シュンくんって呼んでも?」
「勿論いいよ!ちゃん!!」
彼らは少し変だけど、でも、ハルくんのお陰でお昼休みは寂しくなかった。