第2章 原宿
「ん、?」
と、ハルくんはハテナを浮かべた顔で、裾を掴む私をキョトンとした表情で見る。その後に、私とパチと、目が合った。
顔がすごい至近距離で、自分の心臓の音がうるさくなった気がした。
慌てて、「...あ、あっちのスイーツ、食べない?」
と、ソフトクリーム屋さんを指さした。
ハルくんは私から、視線を指さした方へ向けてソフトクリーム屋さんを見つけて、
「ぁ、うまそー、いいよ、いこう!!」
と、言ってくれて私とハルくんは谷間のお姉さんにぺこりとお辞儀をしてソフトクリーム屋さんへ向かった。
ハルくんはチョコレートトッピングのソフトクリーム、私は王道のミルクソフトクリームを2人で並んで食べた。
「くふっ、うまいね」
ハルくんは口角をキュッと上げて言った。
「うん!ハルくん甘いの好き?」
「めちゃめちゃ好き!! ねえちゃんの1口ちょうだい?」
さっきからハルくんが私のソフトクリームをまじまじ見ていたと思ったら狙ってたのか!甘いのほんとに好きなんだー!良かった!と、1人で考えながら頷いた。
「うん、いいよ」
と、言ったもものの、それって間接ちゅーじゃないんだろうか。。
なんて思い恥ずかしくなってきた…
ハルくんが私の食べかけのソフトクリームを持って少しだけ舌の先でペロリと舐めとって食べていた。
なんだろ、ドキドキする。私、ちょっとおかしいよね。
1人で百面相をしていたらハルくんがチラッと私を見てにっこりと笑った。
「こっちもうまいね」
「あ、うん////」
「ん? ····なんか顔あかくない?」
「そ、そんなことは...」
ぶんぶんと顔を振って落ち着ける。