• テキストサイズ

緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第16章 オレはオマエと







「ちっ、くそっ・・・・・」



あれから何本も何本もシュートを打ち続けてはみたが、やはり集中できるはずもなく、自分に苛立ちさえ感じる。


今頃花子は赤司と何をしているのだろうか。


仲良くカフェでおしゃべりしているのか、はたまたスポーツ用品店で買い物でもしているのだろうか、どんなに考えを巡らせてもオレにはその答えが分からなかった。




「しーんちゃんっ!」



そんなオレに気付いたのか、高尾はニヤニヤしながら声をかけてくる。全く面白くない状況だ。




「・・・・・。」



「無視すんなって!良いこと教えてやろーか?」



高尾がニヤリと笑う。
こういうとき大抵ろくなことがない。



「どーせ、山田が赤司と今何してんのか気になって気になって、仕方ねぇんだろ?」



「興味ないのだよ」



またまた〜なんていつもに増してうるさい高尾にオレの苛立ちも増す一方だ。それでもシュートを打ち続けていたが、高尾の一言に心が大きく揺さぶられた。





「将棋したいっていってたぞ、山田。」




「本当か?」




「おう。帰り際廊下で何すんのか聞いたら、決まってねぇけど赤司と将棋したいんだって、あいつ言ってたけど、」




そこまで聞いてオレはすぐに練習をやめて赤司の家に向かった。



赤司だって1人の男だ。いくら幼なじみとはいえ、そういうことだって有りうる、そう思ったらいてもたってもいられなくなった。



/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp