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緑間のバスケ【黒子のバスケ】

第40章 オレに取られるぞ





『・・ぁぁんっ・・・また・・・イッちゃう・・よ、』


「・・・イケよ、」


『あぁぁぁんっ・・・ダメぇっ・・・しんちゃっ、ゃぁぁんっ、』



花子は嬌声をあげ身体をビクつかせながら、上がる息を整えていた。相変わらず両手は頭上で縛られたままで、白い肌には至る所に紅い華が咲き乱れていた。


そんな姿にさえ激しく欲情する。
そして脳裏を埋め尽くすように思い出されるのは、高尾の腕の中で大人しく収まっていた花子の姿だ。


高尾が花子の左手を掴み引き寄せ、近付いた後頭部に手を添えて抱きしめたその瞬間は、まるでスローモーションのように見えた。


まさか高尾が花子に気があったなんて思いもしなかったが、オレと赤司が惚れたオンナだ。高尾が惚れたっておかしくはない。


おかしくはないのだが、どいつもこいつもどうしてこうも人のオンナに手を出したがるのか、思わず重たいため息が漏れそうになった。



「・・オレだけ・・・見ててくれっ・・・、」



なんてかっこ悪いことは面と向かって言えるはずもなく、花子の嬌声に隠れて吐露するのが精一杯で。頭を左右に振り、乱れる花子に意識を集中させる。




『ねぇ・・っんぁ・・・イクっ・・・・やぁん・・・も、・・・・だめぇぇっ・・・、』



これが何度目の絶頂か、途中で数えられなくなるほど互いにイキ狂い、乱れた。そしてオレのソレもついには芯が分からなくなってしまった。



「・・・花子?」


ベッドに横たわり、びくともしない身体を揺さぶるも花子からの返答は一向に得られず、閉じた瞼も開くことはなかった。どうやら先の絶頂により花子は気絶したようだ。



結局その後、花子はなかなか目を覚まさず、背負って彼女の部屋に送り届けた。


ピンクのベッドに寝かせ、布団をかける。定期的に聞こえてくる寝息に安心しながら、梳かすように頭を撫で、唇に当てるだけの優しいキスを落とした。



(「明日、必ず勝つからな。」)

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