第6章 確証

　　主人公side＿＿＿



「岸くん！　お願い！治まって……っ！」


あれから、何度も何度も
貪るみたいにキスをされ続けている。

唾液に触れる度に、
自分の中の熱がどんどん上ってくるような、
とにかくこのままじゃダメだ。


でも、今までヒートのきた事のない
アルファの人間のそれを
治る方法なんて、私は知らない。


ただ、とんでもない力で抑えられている
手首さえ解くことが出来たら——……




「ん、き、しく…っ、んんっ」


熱い……
ダメだもう………


ビクっ、と自身の腰が、身体が、
大きく揺れた瞬間、
いっきに熱が放たれる感覚がした。





「………っ！！」






発情、してしまった。

もう、これは、
ダメなやつだ———………